SENSUAL COLUMN

vol.2

難しいからこそ、考えたい。
女性のセクシャルヘルス【後編】

2019/11/1

語り手

シンプリス 開発者 山本 未奈子

シンプリス 開発者

山本 未奈子

なおえビューティークリニック 院長 喜田 直江

なおえビューティークリニック 院長

喜田 直江

〈なおえビューティークリニック〉院長 喜田直江医師をお招きし、MNC New York代表取締役 山本未奈子が、実は多くの女性が悩みを抱えている「セクシャルヘルス」について対談した今回のトークセッション。実際に相談の多い悩みやその原因についてお話した【前編】に続き、【後編】では、今すぐ自分で始められるケアや子どもたちへの伝え方など、これからの時代を生きる私たち女性が心がけたいセクシャルヘルスとの向き合い方について考えて行きます。

まずは、デリケートゾーンの状態を
自分できちんと把握することから

【山本】(以下「山」):先生のお話を伺っていて、改めてデリケートゾーンときちんと向き合うことの大切さを感じています。正しいケアをするためには、まず何から始めれば良いのでしょうか?

【喜田】(以下「喜」):皆さんにお伝えしているのは、まず自分のデリケートゾーンを鏡で見て、お風呂に入った時などに指を入れて状態を確認してみてほしいということです。自分の体の大切な一部分なのだから、顔と同じように毎日自分で状態を把握してあげることが大切だと思います。

山:健康な状態かどうかは、どこで判断すれば良いのでしょうか?

喜:定期的に見たり触ったりしていれば自分の健康な状態はわかってくるはずで、それは病気の早期発見などにも繋がる大事な習慣になると思います。患者さんの中にも、イボができているのにずっと気づかず、ピンポン玉大になってからやっと来院されたという方もいらっしゃいました。
初期ならすぐ治る病気でも、そこからだと治療に時間がかかります。変化に敏感になることは、自分自身を守ることでもあると思います。

山:デリケートゾーンについて日本では「恥部」「陰部」と呼ぶことからも、話題にすることや興味を持つことさえも、恥ずかしく悪いことのように思えてしまうこともありますよね。

喜:来院された方に鏡で見たことがあるかと聞くと、ほとんどの方が「ない」と答えます。理由を伺うと「怖くて見られない」と仰いますが、大好きなパートナーには見せているわけで、自分が見たことないものを相手に見せる方が怖いのでは…とお話すると「確かに…」と納得される女性も多いですよ(笑)。

山:確かにそうですよね(笑)。触って確認する際に気を付けるポイントなどはありますか?

喜:粘膜が乾きやすくなる40~50代になり長い間性交渉などがなく膣に刺激を与えていないと、何も入らないくらいに萎縮してしまいます。それは外から見ただけではわからないことなので、硬くなっていないか確認すると共に、自分でも定期的に刺激を与えることが健康に保つ上で大切です。
私は、40代からは定期的にマッサージすることをおすすめしています。1回数分・3日に1度くらいで構わないので、妊婦さんが会陰マッサージに使うオイルなどをつけて、硬くなりやすい入り口近くを親指で優しくマッサージしてあげることで萎縮を防ぐことができます。

山:まずは、セクシャルヘルスについて自分自身でいつでも始められるケアがあると知ることは、とても大事ですね。

セクシャルヘルスとしっかり向き合うことは
親世代としても大切なこと

山:私は3人の子どもがいるのですが、セクシャルヘルスについて考える中で子どもたちへの伝え方についても色々と考えさせられています。例えばデリケートゾーンの洗い方なども、親から子へ、きちんと教えてあげたいです。

喜:私たちは「見ちゃいけない、触っちゃいけない」と触れてはいけない部分のように言われてきた方がほとんどだと思います。でもそうではなく、ケアを始めセクシャルヘルスについて私たちがちゃんと教えていかないと、正しい知識が次世代に伝わっていかないと思います。

山:子どもたちに伝えていくべきこととして、先生のお立場からアドバイスはありますか?

喜:お子さんが小さいならばまず一緒に洗いながら、刺激を与えない専用のソープを使ってヒダとヒダの間もしっかり洗う、逆に中は洗わないなど正しい方法を教えてあげてください。見ちゃいけない触っちゃいけないではなく、自分で見ることも触れることも必要で当たり前なことだと伝えてほしいです。

山:正しいケアの方法は親だからこそ伝えられることでもありますし、成長につれて出てくるセクシャルヘルスにまつわる悩みなどを相談したり話したりできる関係や環境を作ることはとても大切ですよね。今はネット社会なので、私たち親が変に隠していると子どもたち自身で勝手に調べて間違った知識をつけてくる可能性も大きくなっていると思います。

喜:「お母さん」を始め、ご家族など身近な方にセクシャルヘルスの悩みを相談し一緒に解決方法を考えられるということは非常に大切なことだと思います。

山:次世代へ知識を伝えていくという意味でも、今回の先生との対談のような「正しい情報発信」にも、SIMPLISSEが貢献していけたらと思っています。

喜:ありがとうございます。医師として、悩みを自分だけで抱え込み苦しんでいた多くの女性と向き合ってきた経験を通じて「セクシャルヘルスの悩みが解決すると人生が変わる」と実感しています。ご自身の体の気になる悩みをクリアにし、正しい知識の元で大切にケアすることで、人生をもっと前向きに楽しめる女性が増えてほしいと心から願っています。

山:美容や健康と共にセクシャルヘルスを真摯に考え向き合うことは、女性の人生をより豊かで心地良いものに後押しすることへ繋がると改めて感じることができました。「自分らしい美しさ」をサポートすることに専念してきたブランドとして、これからはセクシャルヘルスの面からも、女性の幸せに貢献できる製品や情報を届けて行きます。

シンプリス 開発者 山本 未奈子

シンプリス 開発者

山本未奈子(やまもと みなこ)

NY州認定ビューティーセラピスト/ITEC国際ビューティースペシャリスト

美容家、1975年生まれ。UCLロンドン大学を卒業後、NY州ビューティセラピスト、ワックスセラピストなど数々のライセンスを取得。NYの美容学校にて非常勤講師として務めたのち、2009年にMNC New York Inc.を設立。SIMPLISSE代表として、スキンケアの楽しさとインナーケアの大切さを伝える活動を行う。著書に『本当に知りたかった/美肌の教科書』(講談社+α文庫)ほか。 インスタグラム @minako_yamamoto

なおえビューティークリニック 院長 喜田 直江(きだ なおえ)

なおえビューティークリニック 院長

喜田 直江(きだ なおえ)

医師、1975まれ。京都府立医科大学卒業後、産婦人科にて多数の分娩&手術症例に携わり、形成外科の分野へ。大手美容整形クリニックにて美容外科&皮膚科の技術を習得。2011年に銀座に「なおえビューティークリニック」を開業。女性器の形成手術では日本でも有数の症例数を誇り、医師として活躍する傍ら、メディア出演や書籍の監修なども手がける。